独断と偏見のヴァイスブログ

ヴァイスの話します

【CCさくら】扉電源さくら 前編『デッキの作り方』

あふぃりりる~


今回はCCさくらの話です。
前後編に分けて、前編では僕はいつもこんな風にデッキ作ってるよ~ って話をします。 後編はいつもみたいにデッキレシピと解説。
今回は仕事中のふとした思い付きからコンセプトへ昇華させ、構築まで練り上げていく行程の話です。


目次
1.組もうとしたきっかけ
2.コンセプト
3.構築1『コンセプトを叶えるための過程を考えよう!』
4.構築2『コンセプトのサブプランを考えよう!』
5.構築3『余った枠にパワカを入れよう!』


1.組もうとしたきっかけ

自粛期間 ドルオタ活動が出来ないのでカードを触ろうと思いましたが、このご時世カドショに行くのも憚られるので、新しいプールを触るのではなく、手持ちのプールを練り上げる遊びをしようと思いました。 そうして組んだのが前回の記事のミリマスですね。
そして、肝心のCCさくらを組もうと思った理由は、とあるヴァイスブログで『(某タイトル)は修羅場がバニラサイズで助太刀拾って75構える動きが無理なく出来るから冴えこのすばの朧に強い』という話を見て、75で構えるならさくらは助太刀なしで出来るから更に強いのでは? と考えたからです(もちろんCCさくらがそのタイトルの上位互換とかそういう話ではないですよ)
また、僕はCCさくら4コン買った癖に未だにロクなデッキ組めてないので、CCさくらを組むことに挑戦したい という理由もあります。


2.コンセプト

前述した通り『L1で返し75の数字を多面して相手の1連動を妨害すること』になります。

CCさくらは電源連動の《えんび服風コスチューム木之本桜》が共鳴することにより往復で6,500のパワーになり、ここに連動のため貼った電源でL2の全体1,000パンプ《なかよしのふたり桜&知世》を出すことで、往復7,500というL1で0コストのキャラとしては破格のパワーを得られます。
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ノーコストのキャラで往復75はとても強そうに見えます(て言うか強い)が、共鳴が必要なので普通の連動より要求されるカードが一枚多く、更に控え室に特定のカードを置く必要があるので、この盤面を作るのは難しいです。 この動きが安定して行えないならそもそもデッキとして成り立たないので、このコンセプトをどのように叶えて行くかを考えていきます。

・現在のデッキ
連動は多面したいので最大枚数、対応CXももちろん最大枚数、更に電源連動さくらには固着が必要なので取り合えずこちらも最大枚数
ただし、2/1の全体パンプは盤面に1枚あれば十分なので、取り合えず1枚にします。 ストックに埋まったらどうするのか、そもそも引けないといった問題はおいおい説明します。
(固着は仮で緑)
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3.構築1『コンセプトを叶えるための過程を考えよう!

デッキ構築の仕方は、大体どのTCGでも『コンセプトになるカードを決めて、それと相性のいいカードで作りましょう』と言われています。 ヴァイスもその通りです。 電源連動さくらと相性のいいカードでデッキの残りを埋めましょう。
と、これで話を終わらせるとこの記事の存在価値がなくなるのでこの辺もう少し深堀りしていきます。

『コンセプトを決めて相性のいいカードでデッキを作る』法ですが、ちょっと漠然とし過ぎていて困りますよね。 なので僕はデッキを作る時には以下のふたつを考えています。
・コンセプトを出来る限り具体的にする
・コンセプトを叶えるための過程を考える


まず前者。 さっきもコンセプトを考えましたが、あそこから更に具体的にします。 盤面や手札、ストックの状況などまで具体的にしていくと後者がやりやすくなるため、そこまで考えていきます。

さっき立てたコンセプトは『L1で返し75の数字を多面して相手の1連動を妨害すること』でした。
まずはこのコンセプトを『目的』と『手段』に分けます。 これらをごちゃごちゃにしてると構築やプレイの迷走に繋がります。

まずは『目的』ですが、それは『相手を先にL4に上げてヴァイスに勝つこと』です。 は?
まぁこれは極論ですけども、ある意味では真理です。 コンセプトはあくまでもデッキ作りやプレイのための手段であって、最終目標は勝つことです(話がややこしくなるので『特定のコンボを決めたい』を最終目標にしてる人は今回除きます)
なので勝つためなら勝負の途中でコンセプトを投げ出すのも全く問題ありません。 例えば電源さくらは面を取って勝つのが基本方針ですが、相手に面を取られた場合に無理に取り返すのかそれとも面取り放棄して3/1イベントでcx拾って無理矢理殴りきるのか、どちらが有効か考えよう という話です。

脱線しました。 話を元に戻すと『L1で返し75の数字を多面して相手の1連動を妨害すること』のコンセプトを目的と手段に分けようという話でした。
目的は『相手の1連動を妨害すること』
手段は『L1で返し75の数字を多面すること』
です。 つまり目的を達成するために、L1で75を多面するより有効な手が思い付いたらその時点でデッキが変わることもありえるってことですね。

目的と手段を理解したところで、目的を達成するための手段をどんどん具体的にしていきます。
まず、相手の1連動を妨害するということは、相手より先にL1に上がることが大事です。 リバース要求のない連動を通されてたっぷりアド稼がれた後に相手のL1連動を妨害しても効果は薄いですからね。
また、ここまで『返しの数字75』あれば確実に相手の1連動を妨害出来るという前提で話を進めてきましたが、現実的には75程度だと1面は踏み越えられることが多いです。 例えば最初に上がった朧を使う冴えカノの場合、2,000パンプと500応援により行き9,000の面が作れます。 なので、手札に助太刀(緑固着も含む)を握ることが出来ればより確実に相手のL1連動を防げますね。

ここまでの話をまとめると、コンセプトは『L1に先上がりして返し75を多面しつつ手札にカウンターを握って』『相手のL1連動を妨害する』になります。




続いて後者の『コンセプトを叶えるための過程を考え』ます。
さっき盤面を具体的にしたので、必要なカードを整理します。
①L1連動さくら(2枚以上)
②対応cx(正確に言えば電源cxならなんでもよい)
③固着(手札)
④助太刀or緑固着(手札)
⑤2/1桜知世(控え)
③と④は緑固着なら一枚で済むとはいえ、普通の連動が連動2枚以上と対応cxで成り立つことを考えるとかなり厳しいことがわかります。これマギレコの島風使った方がよくね?
これが安定して揃えられないならばこのデッキは解散となります、そうならないように揃える方法を1枚ずつ考えていきましょう。

まず一番簡単な③の固着です。
CCさくらには固着専用のサーチサルベージが存在するので、それらを入れることでデッキの投入枚数を実質5枚以上に出来ます。 黄色のサーチャーならば自傷出来るため、先上がりにも役立ちます。
通常 これらのカードを入れすぎると0のパワーが下がるって踏めなくなる、0のスペースが圧迫される等の問題が発生しますが、CCさくらはL0の選択肢がとてもショボいのでこれらのカードを多投してもあんまり問題にならないです(泣)
とはいえ、固着の使い道を沢山用意して、デッキ単位で固着の価値を高める工夫はしていきたいところです。
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次に簡単な②を考えます。
cxは上から引くしかないのでなるべく多くマリガンして毎ターンクロックドローして祈りましょう。 CCさくらには3ルックがあるので保険として採用しましょう。 赤固着を採用出来ればそちらも有用です。
と、これだけだとあまりにも不安定なので、電源を対応以外にも入れることにしてみます。 先上がりを狙う場合、相手の場にリバースさせられる的が1枚しかない なんて状況はありがちなので、実は非対応の電源でも大差なかったりします。 重視しているのは連動してアドを取ることよりも、返し75を作ることなのです。
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どうでもいいけどイラスト違い版超かっけぇ


次は⑤ こちらは手札ではなく控え室なので勝手が違います。
最初に書きましたが、全体パンプは盤面に1枚でいいし、手から1コスト払って出すには険しい性能をしているため複数積みたくはないです。 ですが確実に控え室に落ちていて欲しい。
そこで黄固着によるサーチから集中のドローディス効果で擬似的にデッキから直接落とします。 これならば1枚しか入れてなくても確実に落とすことが出来ます。
また、黄固着には往復1,000パンプとツインドライブのオマケ(?)がついており、パンプは面形成に役立ちますし、ツインドライブも電源連動さくらの山上ストブというアンノウンを控え室に送りつつ、電源を捲って前に2/2を置く動きを狙えます。
これらをまとめると、黄固着を採用して打つのは基本パターンとして採用していいほど強い動きと言えるでしょう。
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最後は①と④ どちらもキャラなのでまとめて考えます。
まず、先に書いた通り黄固着を打つことを基本パターンとして決めたので、固着の4枠のうち最低でも2枠は黄固着にしたいので、緑固着は最大でも2枚までしか入らないということになります。 なので20拳を入れることします。 黄固着で20拳をサーチすることで黄固着を実質緑固着として扱えるようになります(謎理論bot)
最後に電源連動さくら 適当に集めてください(投げやり)
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長くなったのと、途中で必要なカードも変わったので再びL1になるターン開始時に揃えるものをまとめます
①赤黄発生
②ストック1枚以上
③1連動さくら2枚以上
④集中
⑤固着2枚以上(内1枚は黄固着)(固着を回収するカードでも可)
⑥電源cx
⑦助太刀
このように必要なカードを整理していくと、採用するカードを自然と選べますね。


・現在の採用カード
枚数は取り合えずテキトーです。 枚数調整は最後にすればいいのです。
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4.構築2『コンセプトのサブプランを考えよう!』

ここまでコンセプトとその実現の仕方を語ってきましたが、実際問題そんな上手く行かないです。
ということで上手くいかなかった時のことを考えます。
と、安易にサブプランを練る前に『本当にサブプランが必要なのか?』と考えましょう。

デッキのコンセプト(メインプラン)とサブプランにはふたつの考え方があると思います。
・サーチカードなどを多数採用し、何としてでもコンセプトを完遂する 出来なければ負け
・上手くいかなかった時のサブプランを用意しておく
これらふたつは相反するものだと思っていて、コンセプトを通すためにコンセプトに使うカードを厚く積みサーチカードを増やすとサブプランを採用する枠が作れず、サブプランを採用するとコンセプトの枠が圧迫されコンセプトの成功率が落ちる という具合です。

とはいえ、少ない枠でもサブプランを実現することは出来ます。 大事なのはコンセプトの目的である『相手のL1連動を妨害する』を忘れないことです。
・連動ではない電源を採用して連動出来ない場合でも往復75を作れるようにする
・相殺を採用することで電源連動さくらを多面出来ない場合でも、メインの仮想敵である朧に対して妨害を行える
・2/2ガウルを採用することで、ラインが低くて返し65でも倒されなさそうな相手でも、電源が腐らない また攻撃時に電源を捲った時に出せれば大きく有利になれる
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・現在の採用カード
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5.構築3『余った枠にパワカを入れよう!』

いきなりタイトルのIQが大きく下がりました。
もう今の時点でコンセプトははっきりしていて、デッキの3/5くらいは決まっているので後はコンセプトから脱線しないようにカードパワーの高いカード、今入っているカードと相性のいいを選んで枠を埋めていきましょう。

取り合えず、今の状態だとcx残り2枚とL3のカードが全く決まっていないのでそこから考えます。
フィニッシャーになり得る連動持ちのL3を考えていくのが自然です。 しかしcxは6枚決まっているので、連動しなくても強いカードがいいですね。
と、いうことで妥当に考えて「CLEAR 木之本桜」に決定です。 cipを持たない上に前列1,500パンプのお陰で電源で呼び出すのに適していて、電源の相方として適した扉対応で、かつ扉を呼び込めるイベントとそれを回収するキャラがあるので扉の枚数を減らしても連動を狙えます。
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そして、CLEAR桜は回復を持たないので、残りのL3は回復出来るカードを多目にしたいですね。 CCさくらの回復の中では、ダイヤヒール「凛々しい王子様 木之本桜」が頭ひとつ抜けて強いのでこれを採用しましょう。
また、電源デッキでは盤面が空かないので噛んだcxが吐きにくく、そうでなくてもストックがあまりがちなため、早だしヒールはほぼ必須だと思っています。 CCさくらには緑と青に早だしヒールがあり、妥当に考えて緑の「いっしょに通学 桜&知世」ですね。 テキストは寂しいですが、早だし条件が盤面4枚なので出しやすいのは嬉しいです。 パワー面はCLEAR桜でカバーしましょう。
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今のところ、普通の攻撃以外で相手にダメージを与えられるカードがCLEAR桜しか存在していないため、普通に殴り合っているとダメージレースに負けるのは必至です。 なのでイベントの「咄嗟の防御」を入れます。
発動条件は厳しいですが、電源とは相性が良くパンプもそこそこ役立つし、代わりのカードも存在しないので入れておきましょう。
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・現在の採用カード
もうほぼ完成ですね。
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後はデッキバランスとか枚数調整とかして完成!
(これで実際回してみてざっこ…… てなるまでテンプレ)
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おわりに

今回は僕はこんな風にデッキ考えてるよ~ みたいな話でした。
まずはコンセプトをしっかり固めて、どうやってそれを実現するかを考えることが大事ということが言いたかった訳です。
後編ではいつもみたいに? 各カードの解説とかします。


(o・∇・o)終わりだよ~